• リハトレ鳴尾
  • リハトレ武庫川

ブログ

トップページ > ブログ > ブログ > むこログ-Vol.96-「健康のための運動は関節のための運動?」

むこログ-Vol.96-「健康のための運動は関節のための運動?」

リハトレ武庫川ブログ-Vol.96-

 暦の上では秋、来週はもうお彼岸というところではございますが、まだまだ夏の気配は強いですね。熱中症で運ばれる人も多いですが、涼しくなって乾燥してくるとさらに脱水症状が増えてくるので、油断禁物であります。

 そんな秋が恋しいところではありますが、皆さんにとっての秋とはどんなものでしょうか?味覚の秋、読書の秋、スポーツの秋。いろいろとあるかとは思います。目にする機会も増えますが、やはり朝晩が涼しくなってきたということもあり、ジョギングやウォーキングをする方々の姿が日に日に増えているようにも感じます。秋からマラソン系の大会も増えてきますので、その練習をという方も増えてもきますね。夏場は暑くてとてもじゃないけど運動をできないという方も、少しずつやろうと思っているのではないでしょうか。

 運動を行うとそれに伴うのが「痛み」になります。ただの筋肉痛のようなものでしたらいいですが、関節の炎症となってくると響いてくるのではないでしょうか。中には健康のためにウォーキングをしっかりしているという方も多いのではないでしょうか。筋肉は再生して強くなるという面がありますが、関節というのはそうでもありません。軟骨がすり減っていくということもあります。動けば動くほど関節はへたってくる訳ですね。健康のため、心肺機能のため運動を行うということは大事なのですが、逆に関節に負担をかけすぎて、歩けなくなる、運動ができなくなる。といったことが存外多くなっています。運動指導を行う上で、この運動はしないでくださいということはやはり人によって増えてきたり、それによって痛みが消えて活動量を増やせる結果にもなってきます。「減らすことでプラスになってくる」といったものがあるわけですね。よくない習慣を減らしただけでマイナス分がプラスの要因にもなります。

 とは言っても、どんな運動がいいのか?というのは難しいものがあります。人間、個人差もありますし、すでに変形してしまった関節に対してどうすればいいのかも異なってきます。健康のための体操、痛みの予防の体操も「健康な状態」であるからこそ成り立っていたり、まだ「筋力に余裕がある」からこそ出来ている場合があります。なにより「正確に使えている」ということが大事になります。よくあるのが「見かけ上の正解」、動画社会の昨今は、映像を見てどう動かしているかを分析してそれを真似するというものが多いですが「どの筋肉がどのように使われているのか」まで解説されていることが少ないです。昔テレビで長嶋茂雄選手や王貞治選手などのバッティングフォームを真似して教えた少年野球のコーチや親が多かったことがありますが、出来上がった体や、本人の体格だからこそのものはあります。選手それぞれ、特有の動き方がありますよね。正解があれば、みな同じような動きをするはずです。しかしそうではないということは、それぞれにあった動き方、トレーニング方法があるわけですよね。何が必要であるのか、そういった指導をしてくれるのが「運動指導士」「スポーツトレーナー」といったものです。運動では専門分野に相談するということがすくない日本ではあるので、皆さんもぜひ、どのように運動すればよいのだろうか?自分はとっていい運動とは?を今一度考えてみてはいかがでしょうか。

むこログ🍀豆知識「体幹は小さく遅く」

みなさんは運動を行うときに何を意識していますか?大きく早く、メリハリをつけてしっかりと!そんな意識がやはり多いですが、それは「体幹」ができているからこそです。体幹、幹となる部分につく筋肉ですから、見えない部分の奥の筋肉ということです。表の筋肉ほど、大きく長いものですので、見ていて使っている感がありますが、体幹はそうではありません。バランスをとったりするのも体幹を使ったりもしますが、小さく、ゆっくりと動かすものです。歩行や運動もときにはゆっくりとやってみてはいかがでしょうか?けっこうしんどいと思いますよ。