むこログ-Vol92-「関節運動と魚釣りレク」
リハトレ武庫川ブログ-Vol.92-
夏土用の丑の日の本日、皆さんはどのような「う」のつくものを召し上がりましたか?
季節の変わり目である土用の期間は体調を崩しやすいということで、そのような食べ物を食べる。また、転居なども避けられる時期であるそうです。春夏秋冬それぞれ違うものがあるので、皆さんも気になる方は是非調べてみましょう。億劫にならず自分でしっかり調べてみる。認知症予防にもなりますからね。
さて、そんな夏に入る頃より、リハトレ武庫川の私の体操では「骨盤運動」「足関節運動」を主軸として、まさに「しつこい程」運動をさせてきました。口やかましく、動かすときの注意点もなんだかんだと言いつつ、皆さんついてきてくれて私自身もうれしい限りであります。無理についてくる必要はないので、そういった方はある程度自由にして頂いております。もっとも、危険な動きをしている場合は注意はさせて頂いております。
運動指導者という立場上、運動をする際は「運動処方」という風に、お話することがあります。お薬にも処方箋がございますが、そこに書いているのは効果効能のほかに、「注意点」「守らないといけないこと」があります。運動もやはり行う際には「守らないといけないこと」が必ず発生します。薬も用法を間違えると事故につながりますが、運動もやはりそれは同じです。ちょっとしたことで、身体を「ますます痛めてしまう」結果にもなるので、こればかりは医師・薬剤師の方々同様に、専門知識が必要です。デイサービスなどの施設においてはいかがでしょうか?理学療法士の先生方はやはり動かす上での専門知識がありさすがということが多いです。健康運動指導士や健康運動実践指導者の先生を置いているデイサービスもあり、専門性がうりになっていますが、少ないのが実際ではあります。私も、健康運動実践指導者や介護予防運動トレーナー等として、運動指導をさせて頂いておりますが、認知機能の低下から理解して頂くハードルはとても高く感じます。
しかしながら、3か月目にはいり足関節や骨盤の前後傾(股関節軸)の可動性が、体操を受けて頂けている利用者様はかなり改善してきたように感じます。たまに、違う時間帯の利用者さまを教えると、動かない様子を見たときに、日進月歩と進んで改善してきているのだなと感じております。今後は、それを踏まえての、膝や胸椎の改善に取り組んでいく予定となっております。

そんな利用者さまの中でリボンの金魚作りが一時ブームとなり、その出来上がり品が多くあったことから「金魚釣り」のワードが出てきて、ありもので金魚釣りのレクが生まれました。現在、徐々にバージョンアップして、豪華になりつつあります。(写真は初期のものです)

私の想像よりは、白熱した戦いを繰り広げられる方もおり、手指系のリハビリや目のリハビリとしても機能しているようでございます。今後も、機能に配慮して行ってまいりたいと思います。
むこログ🍀豆知識「歩行はなんのため??認知症?筋力?減量?体力?」
1日1万歩は万歩計のための売り文句で、1万歩を前提として歩行を調べてきた歴史がありますが、最近ようやく少ない歩数での研究が表に多く出てきました。認知症対策もありますが、それも読書とかわらない若干効果があるレベルであるようです。運動指導の話でもでましたが「どのように歩く」かが重要となります。「毎回同じルートや数パターン」ではなく、今日はこっちにいってみよう。などと、脳に刺激を与えると認知症予防の効果も違うのではないでしょうか。また、歩き方も重要となります。少し曲がったものを何百と何十キロという体重という負荷をあたえて動かし続けるとどうなるのかは明白です。「歩くのは体にいい」というのが先行しないで、「自分にあった運動」というものが大事になります。でないと「歩いたことで関節の摩耗が加速して歩けなるのが早くなった」という事態に繋がっていきます。せっかく運動するならその中身「見直しませんか?」