むこログVol.88「転倒練習、躓いたときどうする?」
リハトレ武庫川ブログ-Vol.88-
皆さん、こんにちはリハトレ武庫川です。先日は母の日でしたが、いかがお過ごししましたか?もともとは亡き母に贈るカーネーションだったようですから、その話をご利用者の方にすると「仏壇に供えるわ」という方もいらっしゃいました。リハトレ武庫川では、今年も母の日カーネーションをささやかですが、配らせて頂きました。男性の方も、ご希望の方や、奥さまに、仏壇になどとお渡ししました。

普段買わないから、と喜ばれる方も多く、花のように華やかな笑顔を見られてよかったです。
さて、今回は機能訓練の1つを紹介したいと思います。
その名も・・
「転倒練習!」
え?転倒予防じゃなく?
「転倒練習!」
それでも私は言い続けます。


一般的な段差昇降の1つです。大きなブロックを使ったりステップを使ったりもしますが、それが出来たら狭い足場、不安定な足場への段差昇降を行います。そのままバランストレーニングを行うこともありますが、この時にどのように動揺するのかも確認すべきポイントです。
また、写真のマットは「スクエアステップ」に応用として使用したり、黄色のテープに歩く幅をあわせて頂くことで、毎回違う歩幅や足の出し方を行い、臨機応変に使用できることも目的としています。段差がちょうどいい位置にくるとは限りませんし、またその段差を確認してちょうどいい位置にもってくるのも感覚が必要です。


今回紹介する、もう1つは段差トレーニングです。こちらの利用者さまもそうですが、平面で歩くのは問題はないけども、外であるく場合はとても不安定になるというものです。
道路というものは、そもそも平面には出来ていませんし、劣化などで凸凹にもなってきます。そのため、歩きにくいということが起こります。
そのため、リハビリでは段差をわざと作って踏んでいただいたり、斜めの状態をマットなどを使用して作り、歩行して頂いたりしております。もっとも、その前に足関節の柔軟性、可動性はもちろんのこと筋力の確認は必須です。
むこログ🍀豆知識
「転倒予防は腰痛運動?」
転倒予防で主にしてしまうのは「躓かないように歩く」「足をしっかりとあげる(太ももをあげる)」「つま先をあげる」などが多いです。もちろん、違う先生方も多くいらっしゃいます。見ているかたはいかがでしょうか?主に、これらのポイントは歩けている人は行っていないことではないでしょうか?他の部位が筋力低下することにより代償としてこれらの動作を行っている。というのが実際です。
姿勢の変化、足関節の動きよりも足趾の動きの低下、臀部の筋の低下、などなど多岐に渡ります。足がぶつかるならぶつかる部分を避けさせればいい、右に傾いているなら左に傾ければいい、前に傾いているなら後ろの傾ければいいという安易な考えが先ほどの考えを生んでいるということです。仮にも機能訓練指導員であるならば、利用者さんの身体状態を把握して機能改善に取り組むものではないでしょうか?
歩けば歩くほど、身体はまがり、躓いたときの転倒リスクはあがっていきやすいのではないでしょうか?同時に身体の痛みも増えてくる。動いた先、運動した先、訓練した先にどのような姿勢があるのか?それが大事です。